ビジネス

新卒1年目にして月収50万円オーバーも!学生誘致のための環境構築に取り組む日立自動車交通第二の「リラックス就活」とは

都内でタクシー業を営む日立自動車交通第二株式会社は、コロナ禍後の乗客数回復に伴い、新卒1年目で月収50万円以上を稼ぐドライバーが5名に増加。新入社員を増やすべく日立自動車交通第二では様々な取り組みを行い、学生など若年層の採用強化を図っています。

「日立自動車交通第二」学生・若年層が活躍しやすい環境づくりを実現!

タクシー業界全体でも給与は上向きとなっているそうですが、最大の要因は「乗客数の増加」だと説明しました。

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、タクシー業界の2020年度の年間賃金の平均は約280万円程度だったものが、2023年には約419万円となり年間賃金水準も回復傾向にあります。

一方、全国のタクシードライバーの平均年齢は59.7歳と高齢化が進んでおり、若手の採用が急務。そこで日立自動車交通第二では、給与面だけでなく若年層が活躍しやすい環境づくりにも注力。その一環として、学生が気軽に参加できる「リラックス就活」を実施しています。

「サイコロ面接」や「仕事のリアル体験」などでドライバーの年配イメージを払拭

もともと「学生に寄り添う」ことをモットーとして新卒採用をしていた日立自動車交通第二は、学生にただ「寄り添うことを意識している」と伝えるのではなく、何かキャッチーなものに変化させて全面的に打ち出していくことができれば、と考え始めたのがきっかけだったそう。様々なキーワードを出していく中、ヒットしたのは「リラックス」というワード。

採用担当も就職活動を通して「緊張」や「不安」を感じた経験があったことから、その時「どうしてもらっていたら心地よく感じたのか」「採用担当としてどのように寄り添うことができるのか」ということを考えた結果、様々な面談方法や面接が生まれたそうです。面接官への“逆質問”を取り入れた「サイコロ面接」や「フィードバック面談」などを実施。

実際に受けた学生からは、


「他社とは違う雰囲気の中で面接を行うことができて話しやすかった。」
「サイコロを振らないと聞けない話を聞くことができた。」
「フィードバック面談をしてくださる企業はなかなかないので良かったですし、その面談などで使った資料を後日にメールで送ってくださることも、その後の選考などに活かすことができて、役に立ったので良かったです。また、LINEなどでやり取りをすることで身近に感じることができたのも良かったです。」
「フィードバック面談は面接時の良かった点・悪かった点を教えてくれる企業がほとんどなかったので良いと思いました。」

といった声が寄せられている。

タクシー・バス業界のドライバーの高齢化は、今後も加速し続けていくことが予測されています。高齢化がさらに進むことで、人手不足による運行本数の減少やサービス低下のリスクが懸念されている中、日立自動車交通第二ではこのような状況を打破し、今後も安定したサービスを提供するべく、若手採用の強化と共に働きやすい環境づくりにも取り組んでいくとのこと。

リラックス就活を取り入れ、1年目で月収50万円超えのドライバーも複数いる日立自動車交通第二は、タクシー業界に新しい風を吹き込んでくれる存在となりそうです。