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半年以上コリを放置している人はいずれの部位でも3割も…。1日経っても治らないコリは「痛(いた)アラート」発令状態!プロの施術で早期ケアを

スマホやパソコン、長時間の座り仕事や立ち仕事で多くの現代人を悩ませる身体の「コリ」症状ですが、慢性的な肩コリや首コリの状態に慣れてしまったり、忙しさからケアを後回しにしてしまったりする人が多いようです。株式会社リクルートが運営する『ホットペッパービューティー』が、全国20歳~49歳男女1,000人を対象に実施した「コリやコリからくる痛み」に関する調査によると、身体のコリを放置する期間は、いずれの部位でも「2日以上」が9割超、「半年以上」も3割超という結果となり、コリを抱えていても対処せず長期間放置や我慢をしている人が一定数いる実態が明らかになりました。
一般社団法人 日本疲労学会の理事長を務める渡辺恭良教授(以下、渡辺教授)は、「コリが1 日経っても治らない時点で身体は異常であり、ケアすべき」と話し、身体の痛みの前兆として「痛アラート」の存在を軽視すべきではないとしています。

3人に1人がコリからくる痛みで「仕事のパフォーマンスが低下した」経験あり

今回の調査では、働く人の74.9%が「身体のコリを感じたことがある」と回答。また、60.3%の人が「コリからくる痛みを感じたことがある」と回答しました。

さらに、コリからくる痛みによってどのような事象が生じたか質問したところ、「仕事のパフォーマンスが低下した(34.0%)」、次いで「集中力が低下した気がする(32.8%)」という回答が多く、仕事や日常生活に悪影響を及ぼしている実態が明らかになりました。

「半年以上コリを放置」3割超!1日以上治らないコリはケアすべき

渡辺教授は、「個人差はあるものの、1日経ってもコリが治らない時点で身体は異常であり『痛アラート』が発令されている状態です。コリが慢性化すると痛みを感じるようになり、痛みをかばって姿勢がゆがんだりして症状の悪化を引き起こす可能性があります」と警鐘を鳴らしています。

そんな中、コリを放置しがちな部位ごとにその期間を聞いたところ、いずれの部位でも「2 日以上」が90%を超えており、多くの人が「痛アラート」レベルに該当することが判明しました。また「半年以上」も30%超に上っていることから、長期間にわたってコリを抱えていることが当たり前の状態になっている人も一定数いることが窺えます。

立ち仕事か座り仕事かによってコリの発生部位に違いが

コリに関する傾向として、立ち・座り仕事など働き方による違いを調査。立ち仕事が多い人・座り仕事が多い人それぞれに、コリを感じたことがある身体の部位について聞くと、座り仕事は「肩」が立ち仕事より5.5ポイント高い結果に。一方、立ち仕事は「ふくらはぎ」が座り仕事より5.1ポイント高い結果となりました。
さらに、渡辺教授によると「コリからくる痛みには連鎖性があり、悪化すると痛みが他の部位に広がります。座り姿勢は肩や首、立ち姿勢は足や腰など姿勢によって大きな重力のかかる部位が異なり、痛みの広がり方が違ってきます。それぞれ1日経ってもコリが改善しないようなら『痛アラート』発令状態ですので、リラクゼーションサロンなどでのケアがオススメです」と仕事のスタイルに合ったケアを心がけることが重要だということです。

マッサージ・リラクゼーションサロンのプロの施術でコリが改善!

1日経ってもコリが治らない「痛アラート」レベルに達した際は、自分の仕事のスタイルや症状に合わせたケアが必要になります。渡辺教授は「『痛アラート』レベルの症状の対処にはマッサージやリラクゼーションサロンなどでのプロの施術が有効です。プロの施術を利用することで、自分では気が付かないコリの原因部位の特定ができ、自分では届かない部位が効果的にほぐれるので、高い改善効果や疲労回復が期待できます」と適切なケアの重要性を述べています。

実際、コリを感じた際にマッサージ・リラクゼーションサロンを利用したことがある人にコリが改善されたかどうか聞いたところ、約8割の人が改善を実感しており、コリの改善にプロの施術が有効であると感じている人が多数を占めていることが明らかになりました。「痛アラート」を見逃さず、1日経ってもコリや疲労感が残っている際には、リラクゼーションサロンなどでのプロの施術を利用して早期に対処するとよいでしょう。


調査概要
調査目的:コリやコリからくる痛みに関する実態や意識の把握
調査方法:インターネット調査
対象者条件:全国20歳~49歳男女、労働者
回収数:1,000人(男女別・セルフケアありなし各250名)
※セルフケアあり:「ヨガ・ピラティス」「サウナ」「ストレッチ」「筋力トレーニング」などを行っている人
※ケアなし:セルフケアを行っておらず、「整体・鍼灸治療」「マッサージ・リラクゼーションサロンでの施術」も受けていない人
実査期間:2025年2月25日(火)~26日(水)

【監修】渡辺恭良氏(神戸大学大学院科学技術 イノベーション研究科 特命教授)
京都大学大学院医学研究科修了。医学博士。
一般社団法人 日本疲労学会 理事長、神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科 特命教授、国立研究開発法人 理化学研究所 名誉研究員、Integrated Health Science 株式会社 代表取締役 CEO。ベルツ賞、文部科学大臣表彰科学技術賞など受賞


コリを軽視し、放置しがちな人が多い傾向が見られますが、1日経ってもコリや疲労感が残っている時点で異常であり、すぐに治療が必要な状態になっています。
コリの解消には凝っている部位を意識的に動かすなど、固まった筋肉をほぐすことが必須です。自分でマッサージすることも効果的ですが、リラクゼーションサロンなどでのプロの施術を利用することで、自分の手が届かない部分のコリを緩和することができ、より効果的に解消することができます。
また、コリが重症化すると姿勢が傾くなど、身体のゆがみにつながります。ゆがんだ姿勢はすぐには治らず、プロの施術などを継続して利用し、正しい姿勢を習慣化させることが大切です。

「いつものことだから…」とつい放置や我慢しがちなコリ症状ですが、1日経っても治らないコリは要注意!長時間同じ姿勢にならないようにストレッチをするなど、予防を心がけることはもちろん、コリを感じたら痛くなる前に適切なケアをすることが大切です。最近肩が凝っているな…と感じている人は、この機会にプロの施術を受けるなど、早めの対策を取りましょう。

『ホットペッパービューティー』HP:https://x.gd/gTHlb