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『いいことあったら、木曽路へ』しゃぶしゃぶ・日本料理「木曽路」が創業60周年記念施策を発表

しゃぶしゃぶ・日本料理「木曽路」が創業60周年を迎え、記念の記者発表会を開催した。代表取締役社長 中川晃成氏は、半世紀以上にわたり地域に根ざしてきた木曽路の歩みを振り返りつつ、次の時代に向けたビジョンを語った。さらに、創業60周年を記念した新たな施策の数々も発表された。長年愛されてきた味をより多くの人に届けるための特別コース、日常利用を促すランチの刷新、そして新しい食体験を提案するディナーのアップデートなど、木曽路が次の時代へ踏み出す意欲が随所に感じられる内容であった。

“知っているのに、行っていない”

株式会社木曽路 代表取締役社長 中川晃成氏

中川氏は冒頭、「60周年は第二の創業である」と語り、木曽路が今あらためて“原点に帰る”必要性を強調した。同社が行った調査によれば、木曽路を「知っている」と答えた人は10人中7人と高い認知度を誇る。しかし、その7人のうち、過去3年以内に利用した人はわずか1人という結果が出たという。「誰かに連れられて来店した経験はあっても、自分の生活の中で“木曽路を選ぶ”人が少ない。ここに大きな課題意識を持っている」と中川氏は語る。

だからこそ、60周年のテーマは“原点回帰”だ。常連客を大切にしながらも、「知っているけれど、我がこととして使っていない」層へアプローチし、日常の中に木曽路を取り戻すことを目指す。と語った。

●コンセプトは「いいことあったら、木曽路へ」
60周年のキーワードは、人生の小さな喜びに寄り添う存在であること。「ありがとう」「おめでとう」「お疲れさま」。誰にでも訪れるささやかな節目に、気軽に訪れられる“街の料理屋”でありたい。木曽路は決して高級料理店ではない。地域に住む人々の人生に寄り添い、日常の中の特別な瞬間を支える存在であるという理念を、改めて明確にした。

●老舗旅館「加賀屋」との連携。復興支援と“和のおもてなし”の未来へ
今回の発表会では、石川県の老舗旅館「加賀屋」との共同プロジェクトも明らかにされた。震災で大きな被害を受けた加賀屋の復興を支援しつつ、両者が培ってきた“和のおもてなし”を未来へつなぐ取り組みである。6月からは、加賀屋の土産品を木曽路の店頭で販売するほか、テイクアウト弁当や店内メニューとのコラボレーションも開始する予定だ。さらに、加賀屋に食材を卸していた生産者の支援として、木曽路が新たな仕入れ先となる取り組みも進めている。「一時的ではなく、継続的な取り組みとして進めていく」と中川氏は語り、両者の“未来志向の連携”を強調した。

総料理長 阿部太氏が語る「木曽路のしゃぶしゃぶを支える“職人の技”」

株式会社木曽路 営業本部 料理統括 総料理長の阿部太氏

続いて登壇したのは、木曽路営業本部 料理統括 総料理長の阿部太氏。木曽路の看板商品であるしゃぶしゃぶの品質を支える“職人のこだわり”について語った。

●国産和牛への徹底したこだわり
木曽路では、国産牛・和牛のみを使用し、独自基準「木曽路スペック」で仕入れを行う。一般的な等級評価に加え、脂の質、肉の張り、断面の美しさまで厳しくチェック。料理長が一枚ずつスライスし、品質を見極めて提供する。

●セントラルキッチン × 料理長の目
一次加工・二次加工はセントラルキッチンで統一し、最終仕上げは各店舗の料理長が担当。「多重チェックによって、全国どの店舗でも同じ品質を守っている」と阿部氏は語る。

●しゃぶしゃぶの“真髄”は3つ
阿部氏は、木曽路のしゃぶしゃぶを支える三つの要素を紹介した。

  1. 目の前で仕上げる“技”
    最初の一枚はスタッフが客の目の前で仕上げ、絶妙な火入れで旨味を引き出す。
  2. 創業以来守り続ける“秘伝のごまだれ”
    加熱処理を一切行わず、素材の香りとコクを最大限に生かした唯一無二の味。
  3. 料理人の技術と品質管理
    温度管理から検品まで、妥協を許さない工程管理が味を支えている。

「シンプルな料理だからこそ、素材と技がすべて。五感で木曽路のしゃぶしゃぶを味わってほしい」と阿部氏は締めくくった。

60周年を彩る新施策

木曽路は60周年を機に、日常利用からハレの日まで幅広いシーンに対応する新施策を展開する。

●60周年記念「ごちそうしゃぶしゃぶ 3,900円コース」
国産牛ロースに加え、和牛霜降り肉を一枚追加した特別コースを“サンキュー価格”で提供。

春籠御膳 価格:2,750円(税込)

春らんまん御膳 価格:3,850円(税込)

鯛茶漬け御膳 価格:2,420円(税込)

●ランチメニュー刷新
春の味覚を取り入れた膳や籠盛りなど、家族利用やご褒美ランチに対応。

●ディナー新提案「グラムで選べるしゃぶしゃぶ」
食べたい量に合わせて選べる新スタイルを導入。

●今後の展開
・曜日限定で肉が1.5倍になる「キソジナイト」
・創業120年の老舗「加賀屋」との復興支援コラボ
・日常利用とハレの日需要の両軸強化

“人生のそばにある料理屋”として、次の60年へ

家族の形が変わり、外食の価値が問われる時代。中川氏は「だからこそ、集いの場を提供することに意味がある」と語る。木曽路は60周年を機に、もう一度原点に立ち返り、“街の料理屋”としての価値を磨き続ける覚悟を示した。


人生の節目はもちろん、なんでもない日の「ちょっといい時間」に寄り添う存在でありたいという思いは、創業から変わらない。

そして今、その思いはさらに深まっている。
湯気の立つ鍋を囲み、誰かと笑い合うひととき。
秘伝のごまだれの香りに、ふっと心がほどける瞬間。

そんな“あたたかい時間”を、これからも地域の人々に届け続ける。
日常のご褒美にも、久しぶりの家族の集まりにも。
ふと思い出したときに、また行きたくなる場所へ。
木曽路はこれからも、人々の人生に寄り添いながら、次の60年を歩んでいく。

しゃぶしゃぶ・日本料理 木曽路
公式HP: https://shabu-shabu.kisoji.co.jp/