勤務中に急な体調不良を感じた際、皆様はどう対応していますか。
プラザクリエイトが行った働く人の受診実態調査によると、過去1年間に体調不良を感じた人のうち、約7割にあたる69.9%が「仕事の都合で受診や医師への相談を先延ばし、または断念した」と回答。「代わりに自分の仕事を任せられる人がいない」「仕事を中断したり持ち場を離れたりしにくい」といった、職場ならではの切実な理由です。

さらに深刻なのは、受診を先延ばしにした結果、半数以上の人が「仕事への集中力が低下した」、3割以上が「症状が悪化・不調が長引いた」と感じている点。働く人の健康問題は、そのまま企業の生産性低下(プレゼンティーイズム)に直結しています。

「仕事か、受診か」――働く世代を長年悩ませてきた、この重いジレンマ。物理的な「時間」と「場所」の壁を鮮やかに打ち破り、日本の医療アクセスに革命を起こす画期的なプロジェクトがいま、力強く動き出しました。
2026年10月5日、都内にて株式会社プラザクリエイトとファストドクター株式会社による業務提携発表会が開催されました。両社が発表したのは、プラザクリエイトが展開する個室型ワークブース「OneBo(ワンボ)」と、ファストドクターのオンライン診療ネットワークを連携させた新たなサービス。職場の個室空間がそのまま「医療の入口」になるという、新しい受診スタイルの全貌をお届けします。
「この40年で一番の未来価値」プラザクリエイト大島氏が語るOneBoの進化

「今まで幾度となく業務提携や新商品の発表を行ってきましたが、自分自身がこれほど強く社会的な意義や未来の価値を感じるものは、この40年の中で一番です」
プラザクリエイト代表取締役の大島康広氏は、冒頭から熱い思いを吐露。
写真のDPEショップから始まり、証明写真ボックスを全国展開してきた同社。そのノウハウを活かして2021年に誕生したのが、個室型ブース「OneBo」です。コロナ禍でのオンラインミーティング需要を背景にオフィスへの導入が進み、累計導入数は約2,000台。当初は会議用の用途を想定していたものの、ふたを開けてみれば英会話教室やフィットネス、大学のオンライン面接会場など、あらゆる「人とつながる窓口」として活用されてきました。
大島氏が見据えるのは、OneBoがオンライン診療の場として定着した未来の社会です。「数年後には、人を大切にし、福利厚生を重んじる企業において、就業時間中にOneBoの中でオンライン診療を受けることが当たり前になってほしい。オフィスだけでなく、鉄道の駅や商業施設など、様々な場所にオンライン診療が広がっていく。その第一歩に我々がなれればと考えています」と力強く宣言しました。
「職場で移動ゼロ分の受診」ファストドクター水野氏が描く新しい医療のカタチ

続いて登壇したファストドクター代表取締役の水野敬志氏は、「これまでの通院の形を変えていきたい」と切り出しました。
日本の医療は世界的に見ても高品質で安価。しかし、唯一にして最大の不満が「待ち時間の長さ」です。働く世代が受診するには、有休を取るか、休日の貴重な時間を削るしかありません。しかし、2026年4月に施行された医療法改正により、オンライン診療を国策として推進する力強い追い風が吹き始めました。
水野氏は「医療の入り口を働く場所に置きたい」と強調します。「会議室が埋まっている中、プライベートな『受診』を職場で行うのは困難です。しかし、OneBoの個室空間であれば、周囲の目や音漏れを気にせず、安心して医師に相談できます。また、OneBo専用のシステムにより、原則15分以内に医師に接続可能。早退すべきか、薬を飲んで乗り切るべきか、自己判断ではなく適切な医療のサポートを受けられます」
この取り組みは、働く人に「職場で移動ゼロ分の受診」をもたらすだけでなく、企業にとっても早期受診による欠勤防止や生産性向上という大きなメリットが。さらに、オンライン診療の普及は社会全体の医療費抑制にも貢献します。水野氏は「働く人、企業、そして社会、すべてに優しいこの仕組みを普及させていきたい」と展望を語りました。
木の温もりに安心感! 新モデル「OneBo Natura」がアンベール

発表会の中盤、いよいよ新商品「OneBo Natura(ワンボ ナチュラ)」が初お披露目。両代表の手によってベールが外されると、そこには木の温もりが感じられる、スタイリッシュな木目調の個室ブースが姿を現しました。
OneBo Naturaは、消防法に対応した不燃仕様を採用しつつ、オフィスやあらゆる施設に自然と馴染むデザインが特徴。最大のポイントは、オンライン診療に対応したモニター(タブレット)を標準装備している点と、直販価格45万円(税抜)という驚きの「価格破壊」です。
大島氏が「我ながら、これで45万円は安くないですか。まるで『どこでもクリニック』です」と胸を張ると、水野氏も「本当に素晴らしいですね」と笑顔。さらに大島氏から「多言語対応を進めて、工場で働く外国人労働者やインバウンド向けにも展開したい」とアイデアが飛び出すと、水野氏も「AI翻訳なども活用し、より多くの人に医療を届けたい」と応じるなど、両氏のクロストークからは今後のさらなるサービス拡充への強い意欲が感じられました。
受付から診察、薬の処方までを職場で完結! スムーズなオンライン診療デモ

会場では、実際にOneBo Naturaを用いたオンライン診療のデモンストレーションが行われました。想定は「毎年恒例の花粉症の症状が出たが、明日から急な出張が入り、病院に行く時間がない会社員」です。
操作は驚くほどシンプル。OneBo内のタブレット画面から「オンライン診療」をタッチし、現在の症状を選択。氏名などの基本情報と、薬の受け取り希望薬局を入力します。その後、自身のスマートフォンで画面のQRコードを読み取り、保険証や支払い情報(クレジットカード等)、問診票、お薬手帳の画像を登録するだけ。
登録後、待つことわずか数分。画面に医師が登場し、ビデオ通話による診察がスタートしました。「症状に変化はありませんか」「出張に合わせて7日分処方しますね」といった的確なやり取りが、防音性の高いブース内でスムーズに進行。診察終了後には、指定したオフィス近くの薬局へ処方箋が送信される仕組みです。
患者役を務めた司会者は「急いで出張の準備をしなければならない中、職場を離れることなく、こんなに早くお薬を手配していただけて本当に助かりました」と、その利便性の高さを実感していました。
働く人の健康と企業の未来を守る、身近な「医療の入口」へ
プラザクリエイトの空間づくりと、ファストドクターの医療ネットワーク。両社の強みが融合した今回の業務提携は、時間と場所に縛られていたこれまでの受診スタイルを根本から覆す可能性を秘めています。
もちろん、オンライン診療が万能というわけではありません。画面越しでの問診や視診が主となるため、相性が良いのは内科的な不調や皮膚科の症状など。骨折や激しい出血を伴うような外科的症状、あるいは緊急性を要する重篤な症状の場合は、迷わず救急車を呼ぶか、直接医療機関への駆け込みが必須です。
しかし、日常の「ちょっとした不調」や「いつもの薬が欲しい」といったニーズに対し、職場のOneBoからわずか15分で医師に繋がる安心感はとても大きなものとなるのではないでしょうか。
「我慢して働く」から「職場でサクッと受診する」へ。OneBo Naturaが、これからの企業における健康経営や福利厚生の新たなスタンダードとして、全国のオフィスや施設に広がっていく日はそう遠くないはずです。身近な「医療の入口」が、働く人と企業の健やかな未来を支えていくことでしょう。