気がつけば12月も中旬を迎えましたね。年末年始ももうすぐそこに!今年の年末年始は休日の並びが良く、最大で9連休を取れることから旅行を計画する方も多いのではないでしょうか?そんな中、株式会社TimeTreeの社内研究所『TimeTree 未来総合研究所』が、TimeTreeユーザーの予定動向を元に年末年始の動向をまとめた「未来データレポート」12月版を発表しました。
今回の調査では、年末年始の「旅行」に注目し、コロナ禍による旅行への影響を見るため、コロナ禍前の2019年から2024年までの旅行の変化や、年代別の旅行傾向、さらに海外ユーザーの日本旅行の動向についても調査しています。どんな変化があったのか、今のトレンドなど、気になる結果をご紹介しましょう。
2024年の年末年始、旅行需要が回復基調にあった2023年超え!
TimeTreeに登録された予定データから、2019年以降6年間における年末年始、12月26日~1月3日の「旅行」予定(※1)の推移を分析した結果、2024年の旅行予定登録数は、コロナから回復基調にあった2023年と比べ約120%に増加しており、年末年始の旅行需要が本格的に回復していることが明らかになりました。
※1:2019年〜2024年各年の12月26日〜1月3日に登録された「旅行」を予定名に含むデータを抽出(予定作成日は各年の1月1日〜11月30日分)
2024年、年末年始の旅行スタートは「12月28日」がピーク!年末年始平均の1.9倍以上の予定登録が集中
今年の9連休(12月26日(木)〜翌年1月5日(日))の間に予定登録された「旅行」予定の登録データを分析したところ、「12月28日(土)」に最も予定登録が集中していることが明らかになりました。この日の旅行予定登録率は期間中の平均の約1.9倍と他の日を大きく上回っています。多くの企業が12月27日(金)を仕事納めとすることから、翌日を出発日に選ぶ方が多いと推察。この日に移動を予定している人は、混雑を予測したスケジュールを立ててみてはいかがでしょうか?飛行機や新幹線だけでなく、車などの移動時にも、通常より早めの行動を心がけることで、よりスムーズな旅行が楽しめるかも!
年末年始の旅行予定から見る「海外の旅行先」トレンド!
TimeTreeでは、具体的な旅行先の地名で予定が登録されているケースが多数。そこで、過去3年間の年末年始期間の「旅行」を予定名に含むデータから、登録件数の多い上位300件のものを抽出し、予定名に海外の地名(国名や都市名)が含まれていたものについて集計することで海外旅行先の傾向を分析。
2024年の年末年始は、韓国、台湾、タイ…アジア圏の旅行先が大人気!
2024年の年末年始に人気の海外旅行先ランキングでは、韓国、台湾、タイ、香港、ベトナムが上位を占め、アジア圏が圧倒的な支持を集めていることが明らかになりました。これには、地理的な近さや費用の手頃さが大きく影響していると考えられます。
特に韓国は、2022年から3年連続で1位を獲得。アクセスの良さや航空券・宿泊費の安さだけでなく、K-POPや韓国ドラマ、映画といった韓国文化が若年層を中心に強い支持を受けていることや、美容やグルメのトレンドを楽しめる点も、多くの旅行者が韓国を選ぶ理由と言えるでしょう。トップ10を見ると、ハワイやオーストラリア、イタリアなど、リゾート地として魅力的な国・地域は、アジア圏の次に人気を集めています。
<参考>海外ユーザーの動向
2022年から2023年にかけて年末年始の旅行予定は急回復!今年は昨年比と同水準で推移
TimeTreeは世界でも幅広く利用されていますが、中でも海外ユーザーの多い上位5カ国、アメリカ、ドイツ、韓国、台湾、イギリスのユーザーの予定データの中から、「日本、東京、福岡、大阪、京都、広島、長崎」のワードを指定して抽出。2022年から2024年の年末年始(12月26日〜1月3日)における日本への旅行予定のトレンドについても調査、分析しました。
2022年からの年末年始の「旅行」予定登録数急回復を土台に、今年のインバウンド旅行予定数は昨年と同水準に
コロナ禍の収束や国境を超えた旅行制限の緩和が、2023年の年末年始の旅行予定に大幅な旅行需要の回復をもたらしたと考えられます。実際の訪日観光客数をみてみると、日本政府観光局(JNTO)が発表した2023年の年間での訪日外国人旅行者数(推計値)(※2)は、2506万6100人となっており、2022年(383万2110人)と比べると一気に2000万人以上が増加したことが分かっています。
※2:日本政府観光局方日外客数(2023年12月および年間推計値)
https://www.jnto.go.jp/news/press/20240117_monthly.html
さらに2023年から2024年の年末年始の旅行予定をみていくと、すでに旅行需要が2023年に急回復している前提もあり、増加幅は限定的になっているものの、日本行き旅行の需要が安定して高水準に達していることがわかりました。
国別の状況を詳しくみていくと、日本から海外への旅行先と同様、韓国と台湾が日本への旅行需要が他国と比較して非常に高く、年末年始という限られた期間の中では、近場の日本が選択肢のひとつとして選ばれている様子が伺えます。イギリスとアメリカは、韓国、台湾には及ばないものの、着実に旅行予定登録数は増加しており、今後のさらなる回復が期待されます。ドイツは2022年から2024年にかけて日本への年末年始の旅行予定が着実に増加していますが、全体的には日本旅行の割合はかなり低く、まだ大きな需要を示してはいませんでした。
TimeTree未来総合研究所長 深川泰斗さんコメント
今年の年末年始は「奇跡の9連休」とも言われるカレンダーの並びの良さが話題となっています。そこで今回、TimeTreeでは、国内外の「旅行」予定登録データを調査し、その動向を分析しました。
2019年〜2024年の過去6年間を見ると、2020年のコロナ禍で急激に減少した旅行予定は、2023年以降着実に回復し、2024年には2019年の水準に迫る勢いとなっています。特徴としては、円安や物価高の影響から国内旅行が中心となる一方、海外旅行では韓国や台湾、タイといったアジア圏の短期間・近距離の旅行が人気を集めています。さらに、欧米やヨーロッパなどの遠距離旅行も、アジア圏ほどではないものの回復の兆しが見えてきました。
また、海外ユーザーの年末年始における日本旅行の予定登録についても調査しました。2023年は訪日観光客の急回復がデータでも明らかであり、今年もその勢いを維持し、年末年始の日本各地が多くの訪日客で賑わうことが期待されます。
これから迎える年末年始が、世界中の人々にとって、大切な家族や親戚、友人と温かく楽しいひとときとなることを願っています。
TimeTree未来総研について
TimeTree未来総合研究所は、全世界の登録ユーザー数が6,000万人を超えるカレンダーシェアアプリ「TimeTree」に登録された100億超の予定データを統計的に分析するTimeTreeの社内研究所。多様性に溢れ、先の読めない時代においても、誰もが納得して未来を選べるきっかけをつくるために、予定データから見える世の中の動きや未来の兆しを発信している。
TimeTree未来総研Webサイト:https://timetreeapp.com/intl/ja/future-research-institute
年末年始の9連休を楽しみにしている人も多いはず。今回の未来データレポートで、一足早く、移動のピーク日(12月28日)などもわかったところで、上手に予定や時間を組み立てると、ストレスの少ない楽しい年末年始にできそうですね。