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気温差ストレスによる「肌のゆらぎ」に要注意!ケアのポイントを解説

6月は寒暖差で肌もストレスを受けやすい時期です。季節の変わり目は「ゆらぎ肌」に悩む方が増えますので、ゆらぎ肌の原因を知り、しっかりケアすることが大切です。

ゆらぎ肌とは「不安定な状態の肌」のこと

「ゆらぎ肌」とは、なんらかの原因で皮膚のバリア機能が一時的に低下し、不安定になった状態をいいます。慢性的に過敏になる「敏感肌」とは違い、あくまでも一時的なものです。

私たちの皮膚表面にある角層は肌の内側にうるおいを閉じ込め、外部刺激から守っています。このバリア機能が低下すると肌が乾燥しやすくなり、ちょっとした刺激に敏感に反応するようになってしまうのです。

ゆらぎ肌は肌質に関係なく、誰にでも起きる可能性があります。特に、次の特徴に当てはまる場合は、肌のゆらぎに注意しましょう。


・顔を洗うと肌がつっぱる
・ニキビができてなかなか治らない
・いつも使っている化粧水が肌に合わなくなった
・皮膚に赤みがある
・かゆみを繰り返す
・メイクのノリが悪い
・肌がくすんでザラついている など

季節の変わり目は肌が揺らぎやすいので注意しましょう。

ゆらぎ肌の5つの原因

ゆらぎ肌の原因は、ひとつだけではありません。いくつかの原因が複合して肌の調子が安定しないケースもあるので、しっかり理解しておきましょう。

気温・湿度の変化

気候の変化は、皮膚のバリア機能の低下を引き起こす要因のひとつです。なかでも、季節の変わり目の気温や湿度の変化は肌にさまざまな影響を与えます。

皮膚のバリア機能が低下すると肌が乾燥しやすくなり、くすみやハリがないといった悩みが表面化しやすいです。また、外部刺激に弱くなり、ちょっとした刺激でも肌が荒れてしまうので注意しましょう。

紫外線

太陽から降り注ぐ紫外線は皮膚にダメージを与え、乾燥やシミ、シワといったさまざまな肌トラブルを引き起こす原因となります。肌の乾燥は、皮膚のバリア機能の低下を招きやすいので気を付けましょう。

紫外線に注意が必要なのは、日差しが強い夏の季節だけではありません。紫外線量は2月後半から徐々に増加します。4月の紫外線は真夏とそれほど変わらないので、紫外線対策は1年を通して必要です。

花粉

目のかゆみや鼻づまりといった花粉症を引き起こす花粉も、皮膚のバリア機能の低下を招きやすい要因です。スギやヒノキのように、植物の花粉のなかにはアレルギー反応の原因になるものがあります。

皮膚のバリア機能が低下しているときに花粉が付着すると、アレルギー反応が起き、かゆみや赤みなどが生じます。花粉は目に見えないほど小さく、マスクをしていても完全に防ぎきれません。

春先や秋の花粉症に悩んでいる方は、目や鼻の症状だけでなく肌荒れにも注意しましょう。

ホルモンバランス

女性の場合は、ホルモンの乱れも肌に影響を与えます。なかでも、生理前や加齢によるホルモンの変化に注意しましょう。

女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」は、女性の肌を美しく整える働きがあるといわれています。生理前はホルモンの変化でエストロゲンの分泌量が減り、逆に皮脂分泌を促す「プロゲステロン」の分泌量が増えるため、肌が不安定になりやすいのです。

また、エストロゲンは加齢によって分泌量が低下します。年齢を重ねるほど肌が不安定になり、皮膚のバリア機能が低下しやすいので注意しましょう。

ストレス

ストレスも皮膚のバリア機能の低下を引き起こす要因です。過剰なストレスで自律神経の働きが乱れると、交感神経が優位に働くようになります。体が常に緊張状態を強いられると免疫力が低下し、ゆらぎ肌になりやすいのです。

人間関係のストレスのほか、過労や睡眠不足、不規則な生活、不安なども自律神経に影響を与えます。なかでも、春先は進学や就職、転勤や異動、引っ越しなどのライフイベントが重なり、環境の変化が大きい時期です。不安や緊張から自律神経の働きが乱れやすいため、肌のゆらぎに注意しましょう。

ゆらぎ肌になったら?ケアのポイント

ゆらぎ肌になったときの対処法を見ていきましょう。

肌は環境による影響を受けやすいため、常に不安定になるリスクがあります。肌がゆらぐ時期に備えて、しっかり生活を整えましょう。

肌に刺激を与えない

ゆらぎ肌はデリケートな状態なので、強い刺激を与えるのはNGです。ちょっとした物理的刺激が肌にダメージを与え、肌荒れを引き起こすリスクがあります。正しいスキンケアを心がけましょう。

顔を洗うときは熱いお湯ではなく、ぬるま湯を使うことが大切です。汚れをしっかり落とそうとゴシゴシこすると肌にダメージを与えるため、洗顔料の泡を使ってやさしく洗いあげましょう。

顔を拭くときもこすらずに、やわらかいタオルで押さえるように水分をふき取るのがポイントです。

保湿を徹底する

皮膚のバリア機能が低下しているときは、保湿ケアが大切です。うるおいを保つのに重点をおき、ていねいなスキンケアを心がけましょう。しっかりと水分と油分を補うと、低下しているバリア機能をサポートできます。

肌がゆらぐ時期は、できるだけ低刺激なスキンケア用品を選ぶ必要があります。化粧水で肌に水分を補給したら、油分のある乳液やクリームでうるおいを閉じ込めるのがポイントです。洗顔をしたらすぐに保湿ケアをして、しっかり乾燥を防ぎましょう。

紫外線から肌を守る

肌のゆらぎを防ぐためにも、しっかりとした紫外線対策が必要です。外出するときは日焼け止めクリームを塗って、肌へのダメージを防ぎましょう。日差しが強い日は、日焼け止めにプラスして帽子や日傘を活用するのも有効です。

室内にも紫外線は届くため、家にいるときも油断は禁物です。窓辺で過ごす時間が長い方は、外出しない日も日焼け止めを塗って紫外線をブロックしましょう。

花粉が肌に付かないようにする

肌がゆらぐ季節は、花粉にも注意しましょう。花粉は肌を刺激するため、できるだけ寄せ付けないのが正解です。

外出するときは、花粉が直接肌に触れないようにメイクをしましょう。ファンデーションは肌をカバーし、花粉をブロックする働きが期待できます。また、花粉の時期はマスクを使う機会が多いため、常に清潔なものを身に着けましょう。

花粉は小さくて軽く、家の中にも侵入します。花粉は服に付着して侵入するため、できるだけ表面がツルツルしたコートや上着を選び、帰宅したら玄関先でしっかり花粉を払い落としましょう。

ストレスを溜めない

肌の状態を安定させるためには、ストレスを溜め込まない工夫が必要です。普段から十分な睡眠や休息をとり、リラックスする時間をもちましょう。

心を癒してストレスを発散する方法は、人によって異なります。スポーツ、音楽、グルメ、読書などさまざまなストレス発散法があるので、自分に合うものを探して取り組みましょう。入浴するときは湯船につかって体を温め、リラックスするのもおすすめです。