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聖蹟桜ヶ丘の新商業施設『サクテラスモール』がグランドオープン!さらに駅と多摩川をつなぐ歩行者回遊軸が完成し利便性アップ!

東京建物株式会社が開発する、東京都多摩市の聖蹟桜ヶ丘北地区の新商業施設『サクテラスモール』が2024年2月4日(日)にグランドオープンしました。あわせて株式会社東栄住宅による京王線「聖蹟桜ヶ丘」駅方面と『サクテラスモール』敷地をつなぐ立体横断施設が2月1日(木)に開通。これにより聖蹟桜ヶ丘北地区における歩行者回遊軸(親水軸)が完成したことを記念して、2月4日(日)に『サクテラスモール』前広場にて完成式典が開催されました。当日は主催者・来賓による挨拶やテープカットが行われ、式典後には来場者向けに福引抽選会も行われました。この日は午前中に雪も舞う寒い日となりましたが、式典には地域住民の方をはじめ一般の方々も多く来場し『サクテラスモール』の新たな門出を盛大に祝いました。

聖蹟桜ヶ丘に新たに誕生した住商複合エリア

立体横断施設及びサクテラス全街区完成イメージ

『サクテラスモール』は、「聖蹟桜ヶ丘」駅からほど近い多摩川に隣接した分譲マンション「Brillia Tower聖蹟桜ヶ丘BLOOMING RESIDENCE」(2022年9月竣工)と「Brillia聖蹟桜ヶ丘BLOOMING TERRACE」(2025年1月竣工予定)の間に位置する商業棟です。3 階建て敷地面積約2,000㎡の商業棟で、2023年9月に一部店舗が開業し、現在5店舗が営業。2024年3月中に全7店舗の開業を予定しています。

カフェ店舗、プライベートサウナ施設、ヨガやボルダリング、リバーSUPなどの会員制アウトドアフィットネス、ゴルフスクール、さらに保育園とクリニック、東京建物不動産のテナントが入っています。

『サクテラスモール』のすぐ目の前には多摩川河川敷が広がります。多摩市と一般社団法人聖蹟桜ヶ丘エリアマネジメントが手掛ける多摩川河川敷に新たに整備された芝生エリアとキッチンカースペースとして“せいせきカワマチ”が誕生しました。

立体横断施設の完成で駅から『サクテラスモール』がより近く便利に!

立体横断施設は、京王線「聖蹟桜ヶ丘」駅の東口を出て高架下の信号を渡り左に進むと、せいせき京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターC館とあいおいニッセイ同和損保のオフィスビルの間に通路入り口が現れます。

この先に『サクテラスモール』につながる立体横断施設が設置されました。

立体横断施設の階段を昇ると、『サクテラスモール』2階につながります。そのまま階段、または館内のエレベーターを使ってサクテラス街区へと降りることができます。

現状の立体横断施設

サクテラス街区内コミュニティガーデンから見た立体横断施設と『サクテラスモール』

従来この聖蹟桜ヶ丘北地区エリアは低未利用地が多く残され、広域拠点としてのにぎわいの創出や、多摩川の「親水軸」の形成およびアクセスの改善等が課題となっていました。今回、東栄住宅が事業主として開発し2024年2月1日に完成した立体横断施設により、「せいせき(京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター)立体駐車場」東側通路と『サクテラスモール』敷地を結び、「聖蹟桜ヶ丘」駅から多摩川への歩行者アクセスが向上。さらに現在工事中ですが、3月末頃にはショッピングセンターC館内に直結する「せいせき立体駐車場」3階と立体横断施設をつなぐ動線も完成予定です。生活利便性が向上するだけでなく、水辺空間に気軽に親しめる地域となり、来訪者の増加や更なるにぎわいが期待されます。

主催者挨拶

東京建物株式会社 取締役専務執行役員 住宅事業本部長 秋田秀士氏

完成式典では、初めに主催者である東京建物株式会社 取締役専務執行役員 住宅事業本部長 秋田秀士氏が登壇。東京建物は明治29年に設立した創業128年の不動産会社で、分譲マンション事業として「Brilla(ブリリア)」ブランドを展開。多摩エリアでは日本最大級のマンション建て替え事業として、「ブリリア多摩ニュータウン」などを手掛けました。秋田氏は「この親水軸の完成により、聖蹟桜ヶ丘と多摩川が繋がり、聖蹟桜ヶ丘エリアの回遊性、にぎわいの向上に寄与できるものと考えています。来年1月に『ブリリア聖蹟桜ヶ丘ブルーミングテラス』の竣工を迎え、サクテラス全街区が完成予定です。これにより多摩市の玄関口としてそのにぎわいに貢献できたらと考えております」と地域への活性化に期待と意気込みを見せました。

株式会社東栄住宅 代表取締役社長 佐藤千尋氏

続いて、株式会社東栄住宅 代表取締役社長 佐藤 千尋氏が登壇し、東栄住宅が長年尽力してきた駅から多摩川の河川敷エリアの土地開発をはじめ、今回の立体横断施設の完成までの経緯を振り返りました。これまで聖蹟桜ヶ丘北地区は、駅から近く、豊かな自然の宝庫であり多摩市の歴史や文化を育んできた多摩川が流れる一方、駅と川のアクセスが弱く、聖蹟桜ヶ丘を訪れる多くの来訪者にとって、どこに川があるか分からないという状況だったといいます。平成14年に同地を取得した東栄住宅は、このような状況を改善しようと地権者らと協議を重ね、川とまちが一体となったユニークな土地区画整理事業を進めてきました。この土地区画整理事業では、未整備な土地の有効活用を促進し、交通基盤と駅周辺の回遊性の向上、多摩川の自然環境へのアクセスと親水性の向上、治水安全度の向上を通じた広域拠点の実現に寄与するために、道路・公園等の公共施設を先行的に整備されました。令和2年3月には、土地区画整理事業完了により、聖蹟桜ヶ丘市街地と多摩川を結ぶ両側に幅2.5メートルの歩道を備えた幅員14メートルの南北道路、親水軸が形成。周辺道路の無電柱化を図り、治水安全の向上を目指し堤防の高さまで盛り土を行いました。また、平成25年には多摩市の認可を受け、多摩市聖蹟桜ヶ丘北口周辺地域街づくり協議会を設立。地権者5者らによる約10年間の協議、合意形成を得て、今回の立体横断施設の完成に至りました。佐藤氏は「株式会社東栄住宅は多摩地域が創業の地ということもあり、この地で今回のような地域の発展に貢献できるまちづくりに参加させていただいたことは望外の喜びである」と述べました。

来賓祝辞

東京都議会議員 小礒明氏

小磯議員は立体横断施設から『サクテラスモール』、そして目の前に建つブリリアタワーを眺めながら、「“耳をすませば”で有名な聖蹟桜ヶ丘周辺を、この南北の回遊性を確保することでにぎわいを持たせ、人口の増加を目指していきたい。多摩川中流域の聖蹟桜ヶ丘の位置づけは非常に重要。多摩市のゲートウェイ聖蹟桜ヶ丘を、多様性、魅力度をさらに上げていきたい」と今後の展望と共に、関係者へ感謝の意を述べました。

多摩市長 阿部裕行氏

多摩市長4期目となる阿部市長は、「この地区計画の話があったのは市長として1期目の時」と、当時から今日に至るまでの多摩エリアの開発の歳月を振り返り、喜びの表情を見せました。そして「毎年4月に開催される聖蹟桜ヶ丘の桜祭りでは、この動線により多摩川の新たな広場としてのサクテラスをはじめ河川敷までのアクセスが便利になる」とアピール。また、2025年に聖蹟桜ヶ丘駅がオープンして100年になることを伝え、「聖蹟桜ヶ丘は文化と歴史に溢れたまち。その上に『サクテラスモール』、そして駅前と繋がる親水地が完成したことは市長としてこんなに嬉しいことはない。これから50年、100年先を見通しながら、市民の皆さんと一緒にまちづくりを進めていきたい」と多摩市として聖蹟桜ヶ丘のまちの魅力を高めていく決意を述べました。

多摩市長 阿部裕行氏

三階議員は、「市議会としても多摩川河川敷の有効活用である聖蹟桜ヶ丘かわまちづくりに関して期待をしている。協議会において多くの市民団体や自治会、多くの事業者の皆様が一丸となって取り組んでおり、その団結こそがまちの発展の根幹。これからも聖蹟桜ヶ丘周辺の活性化、まちづくりにご協力、ご尽力をお願いすると共に、市議会としても市民の皆様が誇れるまちとなるように努力していく」と述べました。

京王電鉄株式会社 開発事業本部聖蹟桜ヶ丘プロジェクトチーム 部長 亀山秀一氏

京王電鉄では、『サクテラスモール』の中にアウトドアフィットネス施設を2023年10月にオープン。また“せいせきカワマチ”を手掛ける聖蹟桜ヶ丘エリアマネジメントという一般社団法人を設立しました。さらに現在工事中の、せいせきショッピングセンターC館と立体横断施設が3月末に完成予定とのことで、「竣工の暁には聖蹟桜ヶ丘駅からブリリアタワー、『サクテラスモール』、そして“せいせきカワマチ”への動線が一層便利になるものと期待している。“せいせきカワマチ”を利用したイベントを開催し、にぎわいをまち全体に広げていく施策を取りながら、このエリアを盛り上げていきたい」と意気込みを語りました。

セントラルコンサルタント株式会社 代表取締役社長 執行役員 中田健一氏

セントラルコンサルタントは、平成25年よりこのまちづくりに参画し、2020年までの7年間、都市計画決定や基盤整備中心とする計画、設定から工事管理に至る一連の業務に携わってきました。中田氏は、「ここに完成した施設が大いに活用され、多摩市のかわまちづくり事業がますます盛んになり、多摩川の豊かな自然や文化資源を多くの市民の皆様が親しめることは、このような素晴らしい事業の一角に参画できた総合建設コンサルタント企業として望外の喜びである」と聖蹟桜ヶ丘の発展を祝しました。

また、式典には来賓として、多摩市市民経済部長 磯貝浩二氏、多摩市都市整備部長 佐藤稔氏、セントラルコンサルタント株式会社 顧問 上原啓一氏、セントラルコンサルタント株式会社東京事業本部 企画営業部長 酒井謙一氏、セントラルコンサルタント株式会社 元取締役技師長 小野寺敬氏、東京建物株式会社 執行役員 住宅事業第二部長 佐林繁氏、株式会社東栄住宅 取締役執行役員 管理本部長 本多達也氏が参列しました。

テープカット

最後に、主催者と来賓が登壇し、来場者のカウントダウンの掛け声と共にテープカットが行われました。長年多くの方々が開発に尽力され、多くの市民が待ち望んできた歩行者回遊軸が完成し、聖蹟桜ヶ丘は新たな発展を迎えます!

京王線で新宿方面から多摩川の鉄橋を渡った先にある聖蹟桜ヶ丘。以前、駅から迂回して多摩川へ向かったことがあった筆者ですが、今回の立体横断施設により『サクテラスモール』、そして多摩川河川敷までの道のりがとても近くなったことを実感しました。今回のエリア開発により、リバーサイドの自然に溶け込み、洗練された新たな魅力スポットが誕生した聖蹟桜ヶ丘の今後に注目です!

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