東京駅からオフィス街の喧騒を抜けると、少し穏やかな空気が流れる東京国際フォーラムの地上広場にたどり着く。平日の午前10時。多くのビジネスパーソンが仕事を始めてしばらく経ったころ、目に飛び込んできたのは「血糖値レシート交換所」と書かれたパネル看板だった。

血糖値とレシート交換。一見すると結びつかない2つの言葉が、好奇心をかき立てる。その正体は、UCC上島珈琲株式会社(以下、UCC)が2026年10月20日(火)・21日(水)の2日間限定で開催した体験型イベント「食事のレシートがコーヒーに!血糖値レシート交換所」だ。食事のレシートを提示すると、機能性表示食品「UCC &Healthy おいしい血糖値ケア スティックコーヒー」がもらえるというユニークな企画である。
10月20日に行われた報道関係者向けの体験会を取材し、イベントの様子や企画に込められた思い、コーヒーで血糖値ケアを実現するためのこだわりに迫った。

食事のレシートがコーヒーに? ユニークな交換所を体験!

取材当日は、時折ポツポツと雨が降るひと時も見られた。会場には「UCC &Healthy」のブランドカラーである緑色を基調とした交換所が設置され、ウサギとクマのキャラクターがイベントに親しみやすさを添えていた。

今回のイベントの目玉は、食事のレシートとコーヒーを交換できること。ただし、どんなレシートでもよいわけではない。対象となるのは、食後の血糖値が上がりそうな食事のレシートだ。ランチの購入レシートはもちろん、キッチンカーで購入したお弁当や、おやつなどの商品そのものを提示しても参加できる。交換所のカウンターでスタッフにレシートを手渡すと、内容を確認したうえで、小さなコーヒーカップのスタンプを押して返してくれる。レシートに押されたかわいらしいスタンプも、今回のイベントならではの演出だ。

その後、スタッフから商品の特徴について簡単な説明を受け、「UCC &Healthy おいしい血糖値ケア スティックコーヒー」2本のサンプルとリーフレットを受け取る。

交換カウンターには、サンプルとして配布されるスティックコーヒーだけでなく、「UCC &Healthy」シリーズの商品も展示されていた。血糖値ケアのほか、代謝ケア、中性脂肪ケアの3種類が並び、個包装のスティックタイプや瓶入りの商品、カフェインレスのドリップコーヒーなど、さまざまなラインアップを確認できた。

さらに、イベントの様子を撮影してSNSに投稿すると、オリジナルキャラクターのステッカーがもらえる特典も用意されている。ステッカーに描かれているのは、会場にも登場しているウサギとクマ。どこかシュールで愛らしいキャラクターが、健康という少し難しく感じられるテーマを身近なものにしている。

会場の緑色も、9月にリニューアルした「UCC &Healthy」のブランドカラーに合わせたものだ。レシートに押されるスタンプやオリジナルステッカーなど、参加する楽しさを感じられる工夫が随所に散りばめられていた。

なぜ「レシート交換」なのか?働く世代に届けたい思い

イベントの企画意図や商品へのこだわりを語った、UCCマーケティング本部の春名萌さんと佐川輝さん

そもそも、なぜ食事のレシートをコーヒーに交換するという企画が生まれたのだろうか。今回のイベントには、2つの目的があるという。

「まずは食後の血糖値を意識していただきたいということが1つ目の目的です。2つ目は『UCC &Healthy おいしい血糖値ケア』を知っていただき、サンプリングを通して体験していただくことです」

一般的なサンプリングイベントでは、商品を受け取るだけで終わることも多い。しかし、今回はあえてレシートを提示するというワンアクションを設けている。

「単純に商品を渡すのではなく、食後の血糖値が上がりそうな食事のレシートや食品を見せてもらうことで、食後の血糖値を意識していただきたい」と、その狙いを説明した。普段何気なく購入しているランチやお菓子。その内容を改めて振り返ることが、食生活への意識を変えるきっかけになるというわけだ。

会場に東京国際フォーラムが選ばれたのにも理由がある。丸の内・有楽町エリアはオフィスが多く、昼どきにはランチを買い求めるビジネスパーソンが行き交う。今回の主なターゲットは、30代から50代の働く世代だ。

「ランチはおにぎりやサンドイッチなど、手軽で糖質に偏りがちなものになりやすいと思います。そういった方々に、ぜひ取り入れていただきたいです」

忙しい仕事の合間に食べる昼食だからこそ、食後の血糖値について考えてほしい。今回のイベントには、そんな思いが込められている。なお、2日間で合計4,000本のスティックコーヒーをサンプリングする予定だという。

糖質は気にするのに、食後の血糖値は気にしない? 調査で見えた意識の差

今回のイベントの背景には、UCCが実施した興味深い調査結果がある。同社は、全国の20~69歳の有職男女500人を対象に「糖質ケアと血糖値ケアに関する意識・実態調査」を実施した。その結果、食後の血糖値の変化にまで意識を向けていない人は、実に81.4%にのぼった。

近年、「糖質オフ」や「ロカボ」といった言葉は広く知られるようになった。食品を選ぶ際に糖質量を確認する人もいるだろう。しかし、糖質の摂取量には気を配っていても、食べた後の血糖値の変化まで意識している人は少ないという。

糖質は気にするのに、なぜ食後の血糖値は気にしないのだろうか。そんな疑問が浮かぶ調査結果だ。

さらに、食生活を改善したいと考えている人は78.4%に達する一方、改善を意識し、十分に実行できている人は15.4%にとどまった。改善できない理由として挙げられたのは、「面倒で続かない」「忙しくて手が回らない」といった声である。また、普段の飲み物を血糖値ケアができる商品に置き換えている人は18.4%だった。

健康を意識していても、実際に行動へ移すのは簡単ではない。だからこそUCCは、毎日の生活に取り入れやすい方法として、コーヒーによる血糖値ケアを提案している。

食後ではなく食事と一緒に! コーヒー100%で実現する血糖値ケア

コーヒーといえば、食後にホッと一息つくときに飲むイメージが強いのではないだろうか。しかし、今回紹介された「UCC &Healthy おいしい血糖値ケア」が提案するのは、食事と一緒にコーヒーを飲むという習慣だ。

同商品は、食事と一緒に摂取することで、食後の血糖値の上昇を穏やかにする機能性表示食品である。一般的なコーヒーとの違いや、機能性を実現するための工夫についても質問が寄せられた。

担当者が強調したのは、コーヒー100%で機能性を実現している点だ。

「&Healthyの差別化のポイントは、コーヒー100%であることです。ほかに何かを添加するのではなく、コーヒーそのもので血糖値ケアを実現しています」

では、通常のコーヒーとは何が違うのだろうか。その鍵となるのが、コーヒーに含まれる成分量と焙煎技術だ。コーヒーに含まれる一部の成分は、焙煎を深めるほど減少する性質があるという。そのため、機能性に必要な成分量を確保するには、焙煎度を調整する必要がある。一方で、浅煎りにしすぎると酸味が強くなる場合もある。そこでUCCは、コーヒー豆の配合や焙煎度を工夫し、機能性とおいしさの両立を追求した。

「焙煎度と配合にこだわり、浅煎りすぎず、酸味が立ちすぎないように設計しています」

健康を意識した商品であっても、おいしくなければ毎日の習慣として続けるのは難しい。コーヒーメーカーとして培ってきた技術を生かし、味わいにも妥協しない姿勢がうかがえた。

お湯を注ぐだけ。忙しい毎日にも取り入れやすい新習慣

今回サンプリングされたスティックコーヒーは、2026年9月1日に発売された商品だ。個包装で持ち運びやすく、お湯に溶かすだけで飲めるため、自宅はもちろん、職場でも手軽に取り入れられる。

商品開発の背景には、健康を意識していても「忙しくてケアできない」「面倒で続かない」といった消費者の声があった。特別な準備や手間をかけず、普段の生活の中で健康を意識できる方法として開発されたという。UCCが目指しているのは、単にほかの飲み物からコーヒーへの置き換えを促すことだけではない。

「コーヒーには、おいしさだけでなく、健康という新しい価値もあることを広げていきたいと考えています」

コーヒーは食事だけでなく、ケーキやお菓子と一緒に楽しむことも多い飲み物だ。日常的にコーヒーを飲む人にとっては、普段の一杯を変えることが、健康を意識するきっかけになるかもしれない。なお、UCCは2026年9月に「&Healthy」ブランドをリニューアル。販売状況は順調に推移しており、前年同月と比較して2桁の成長率を示しているという。今後の同様のイベント開催については、現時点で予定はないものの、今回の効果を踏まえて検討していくとしている。

いつものコーヒーを変えることから、健康を意識する第一歩へ

「血糖値レシート交換所」という、一見すると結びつかない言葉から始まった今回のイベント。実際にレシートを提示し、コーヒーのサンプルを受け取る体験を通して見えてきたのは、食後の血糖値をもっと身近に感じてほしいというUCCの思いだった。

糖質は気にするのに、食後の血糖値には目を向けていない。そんな食生活の意識の差を、レシート交換というユニークな仕掛けで気づかせてくれる。健康のために食生活を大きく変えるのは簡単ではない。しかし、いつものコーヒーを変えることなら、気軽に始められるのではないだろうか。

お湯を注ぐだけ。たったそれだけの手軽さで、食事と一緒に血糖値ケアを取り入れられる。食後の一杯から、食事と一緒に楽しむ一杯へ。いつも飲んでいるコーヒーを「UCC &Healthy」に置き換えてみるのも、健康を意識する第一歩になるかもしれない。