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三陸・常磐の海の幸を使ったレシピを開発する「うまさ開発!高校生うみうまレシピコンテスト」 最優秀賞受賞は鹿児島県・神村学園高等部のチーム「Kamimura」

三陸・常磐の水産加工品の魅力を日本中に広く伝える活動を推進し、“うみ”の“うまいもの”を厳選して紹介するサイト「UMIUMA」(https://umiuma.jp/)を運営してい る復興水産加工業販路回復促進センターが、東京山手調理師専門学校を運営する学校法人村川学園と「うまさ開発!高校生うみうまレシピコンテスト」を開催。1月7日に行われた最終審査会で、鹿児島県の神村学園高等部のチーム「Kamimura」が最優秀賞に輝きました。

最優秀賞を受賞したチーム「Kamimura」

東日本大震災被災地域の水産加工品を使用したレシピを開発する「うまさ開発!高校生うみうまレシピコンテスト」は、日本料理・西洋料理・中国料理の3部門にジャンルが分けられ、全国の高校26校144チームから応募がありました。最終審査会では、一次審査を通過した16チームの高校生が東京山手調理師専門学校に集結。それぞれが考案したレシピを実際に調理し、審査員を務めるトップシェフへプレゼンテーションや実食をしてもらいました(最終審査会の参加者・参加チームの所属高校は下記の通り)。

最終審査会の参加者・参加チームの所属高校


■日本料理部門 (計5チームが参加)
【東京都】東京都立赤羽北桜高等学校
【埼玉県】埼玉県立新座総合技術高等学校
【愛知県】愛知県立緑丘高等学校
【奈良県】奈良県立国際高等学校
【徳島県】徳島県立徳島科学技術高等学校

■西洋料理部門 (計8チームが参加)
【宮城県】仙台城南高等学校
【群馬県】桐生第一高等学校
【静岡県】静岡県立相良高等学校
【長野県】長野県飯山高等学校
【岐阜県】岐阜女子高等学校
【岡山県】岡山県立井原高等学校
【鹿児島県】神村学園高等部
【沖縄県】沖縄県立美里工業高等学校

■中国料理部門 (計3チームが参加)
【宮城県】宮城県農業高等学校
【東京都】東京都立赤羽北桜高等学校※
【熊本県】慶誠高等学校
※東京都立赤羽北桜高等学校は、日本料理と中国料理 部門に1チームずつ参加しています。

 

受賞レシピを元にしたセットメニューを一般客に限定販売

最終審査会で選ばれた受賞レシピを元にした日本料理・西洋料理・中国料理のセットメニューは2月の数日間、東急プラザ渋谷 6F「GRAND SESSION」内の期間限定レストランと東京山手調理師専門学校の学内レストランで一般客に販売されました。西洋料理のセットメニューには、最優秀賞を受賞した神村学園高等部の高校生が考案した岩手県産「いかそうめん」を使用したレシピ「いかそうめんと海鮮ムースのカダイフ風イカスミのソース」、中国料理のセットメニューには、福島県「松川浦産あおさ」を使用したレシピ「あおさのタイピーエン」など、全6チームの受賞レシピを元にしたセットメニューが各日程のテーマごとに販売されました。

東急プラザ渋谷 6F「GRAND SESSION」

セットメニューに使用される各部門の受賞レシピ

■中国料理 部門

堀田 城隆斗さん
レシピ名:あおさのタイピーエン
所属高校:慶誠高等学校(熊本県)
使用したテーマ食材:福島県「松川浦産あおさ」(サンエイ海苔)

■日本料理 部門

若林 華杏さん
レシピ名:イカソーメンの天ぷら
所属高校:東京都立赤羽北桜高等学校(東京都)
使用したテーマ食材:岩手県「いかそうめん」(共和水産)

福井 結萌さん
レシピ名:6種の笹かま寿司
所属高校:奈良県立国際高等学校(奈良県)
使用したテーマ食材:宮城県「笹かまぼこ」(鐘崎)

■西洋料理 部門

チーム名「Kamimura」 (上 優さん / 北園 未桜さん)
レシピ名:いかそうめんと海鮮ムースのカダイフ風イカスミのソース
所属高校:神村学園高等部(鹿児島県)
使用したテーマ食材:岩手県「いかそうめん」(共和水産)

チーム名「ばにらもなか」 (藤原 和也さん / 野中 草汰さん)
レシピ名:食感楽しい!ホタテのクリーミーサンド
所属高校:岡山県立井原高等学校(岡山県)
使用したテーマ食材:青森県「ボイルホタテ」(山神)

チーム名「nexus」 (櫻井 心莉音さん / 良知 小桜さん)
レシピ名:三陸ブリーズサンド
所属高校:静岡県立相良高等学校(静岡県)
使用したテーマ食材:宮城県「笹かまぼこ」(鐘崎)

また2月23日(金・祝)には最優秀賞を受賞した鹿児島県神村学園高等部の学生チーム「Kamimura」が、考案した岩手県産「いかそうめん」を使用したレシピ「いかそうめんと海鮮ムースのカダイフ風イカスミのソース」を含む西洋料理セットランチを山手調理師専門学校学内レストランにて販売しました。

左から)鹿児島県神村学園高等部の学生チーム「Kamimura」上 優さん、北園未桜さん。上さんは西洋料理の道に、北園さんは日本料理の道に進むのが夢だそうです。


2月23日に提供されたコースメニュー
(★はコンテスト受賞レシピ)
・帆立のクリーミーサンド★
(チーム名「ばにらもなか」岡山県立井原高等学校)
・三陸ブリーズサンド★
(チーム名「nexus」静岡県立相良高等学校)
・真鯛のカルパッチョ
・イカそうめんと海鮮ムースのカダイフ風イカ墨ソース★
(チーム名「Kamimura」神村学園高等部)
・鴨胸肉のローストフランボワーズソース 季節の野菜を添えて
・自家製パン
・デザート盛り合わせ

東日本大震災の被災地域における水産加工業等の復興を支援し、販路回復を望む水産加工業等をサポートすべく立ち上がった「うみうま」ですが、いつのまにか全国の高校生が栄冠を目指してしのぎを削る壮大なプロジェクトにまで発展していたのは驚きです。きっと参加者の中から将来はプロの料理人になる人も出てくることでしょう。今回だけの開催ではなく、第二回、第三回と続けて、ゆくゆくは料理界の甲子園のような大会になるといいですね。