駅やショッピングモールなどで、ずらりと並んだカプセルトイの自販機を見かける機会が増えた。人気キャラクターはもちろん、精巧なミニチュア、動物、食べ物、思わず笑ってしまうユニークな雑貨まで、そのラインアップは実にさまざま。子どもの頃に「ガチャガチャ」を楽しんでいた人が、大人になって再びハンドルを回すことも珍しくない。そんなカプセルトイに、今度は「アート」を楽しむ新シリーズが加わる。
バンダイ ベンダー事業部が立ち上げた『CAP’in GALLERY(カップインギャラリー)』は、クリエイターやキャラクターの作品を手のひらサイズのフィギュアで楽しめる「ガシャポン」の新シリーズ。カプセルから出てきた作品を集めて並べれば、自分だけの小さなギャラリーになる。ガシャポンならではの「何が出るかわからない」ワクワク感と、アートトイを集めて飾るコレクション性を併せ持つシリーズだ。
そのスタートに合わせ、10月2日(金)から4日(日)までの3日間、東京・渋谷のMIYASHITA PARKで『CAP’in GALLERY POP-UP STORE』が開催される。10月発売商品の先行販売をはじめ、商品展示やコラボクリエイターの紹介などが行われる。
第1弾には、イラストレーター・田中かえさんをはじめ、クリエイターや人気キャラクターとのコラボ商品、オリジナルフィギュアが登場する。オープンに先駆けて会場を訪れ、実際の商品をチェックするとともに、田中かえさん本人にも話を聞いた。
ガシャポンを回して自分だけの“小さなギャラリー”に
『CAP’in GALLERY』が生まれた背景にあるのが、アートトイ市場の広がりや、カプセルトイでクリエイターとコラボした商品の増加だ。バンダイでは2024年12月に、オリジナルシリーズ『VIRUSWEETS(ウイルスイーツ)』を発売。その後もシリーズを重ねるなかで、アートトイやクリエイターとのコラボ商品を一つのブランドとして展開する『CAP’in GALLERY』が誕生した。
フィギュアには、クリア素材やメタリック、パール塗装などを取り入れ、それぞれのデザインに合わせた質感を表現している。また、シリーズ内でサイズ感をそろえ、いくつも集めて並べたときの見え方まで意識して開発されている。
フィギュアだけでなく、自販機やカプセル、ミニブックなどにも独自のデザインを採用。斜めに傾いたカラフルな額縁を共通のモチーフにし、シリーズ全体でギャラリーを思わせる世界観を作っている。
10月は、田中かえさんとのコラボをはじめ、ミッフィーやatmosのキャラクター「TENKYU」、オリジナルシリーズの『VIRUSWEETS』『LilGemily』など、テイストの異なるフィギュアがそろう。




なかでも、クリエイターの作品を立体化する「クリエイターライン」の第1弾として登場するのが、田中かえさんだ。
いつもの「かえちゃん」とは少し違う、田中かえが語った立体化のこだわり
『CAP’in GALLERY』では、フィギュアにしたときに魅力が出そうなイラストやアートを制作していること、20~30代の男女にファンが多いことなどを基準に、コラボするクリエイターへ声をかけているという。
その第1弾となった田中かえさんは、女の子をモチーフにした作品などで知られるイラストレーター。今回の「かえちゃんふぃぎゅあ designed by 田中かえ」では、おなじみの「かえちゃん」が手のひらサイズのフィギュアになった。

自身の作品がガシャポンになると聞いたときの気持ちを尋ねると、
「昔よりも今のほうがガチャガチャのブームが来ていて、それに乗っからせてもらえる。ありがたいという思いでした」と振り返る。完成した実物を手にしたときには、「ちっちゃい頃から見てたガチャガチャの形になったとき、『ああ、ここまで来たか』という気持ちになりました」と話してくれた。
今回のフィギュアで注目したいのが、普段のイラストとは少し違う「かえちゃん」の姿だ。
「イラストでは等身を大きく描いているんですが、今回はちょっと等身を変えていて。このパターンも可愛いな、この形もすごくいいなと思って収まったので、ぜひ見てほしいです」
イラストをそのまま小さくするのではなく、フィギュアとして見たときのバランスも考えられている。

さらに、制作過程で時間をかけたのが素材の質感だ。担当者と何度も話し合いながら、イラストの雰囲気を立体でどう表現するかを探っていったという。
「ちょっとクリアっぽいというか、マットにクリア感があるというか、言い表しづらいんですけど、担当の方もそれを見てくれて、『こういう絵のタッチに近いんじゃないか』と提案してくれました。そういう部分もひっくるめて、いろいろ見てほしいです」
実際の商品では、髪にクリア成型とグラデーション彩色を採用。平面で描かれてきた「かえちゃん」を立体にするため、等身だけでなく素材や色の見え方にも工夫が凝らされている。


「かえちゃんふぃぎゅあ designed by 田中かえ」商品概要
商品名:かえちゃんふぃぎゅあ designed by 田中かえ
価格:1回500円(税込)
種類数:全5種
発売時期:2026年10月
©KAE TANAKA
「Mooney the Ghost」「クマども」も! 11月には新たな作品が登場
『CAP’in GALLERY』は、10月の商品を皮切りに今後もラインアップを増やしていく。
展開するのは、『VIRUSWEETS』『LilGemily』などの自社IPによる「オリジナルライン」、クリエイターと組む「クリエイターライン」、既存のキャラクターとコラボする「IPライン」の3つ。各ラインから継続的に商品を発売する予定だ。
クリエイターラインでは、11月にも新作が控えている。アーティスト・矢入幸一さんが手掛けるゴーストキャラクター「Mooney the Ghost」は、「Mooney the Ghost by Koichi Yairi figure collection」(全5種)として登場予定だ。

さらに、クリエイター・アメさんが手掛ける「クマども」も、「クマども figure collection」(全5種)としてフィギュアになる。

同じく11月には、サンリオキャラクターとのコラボ商品「SANRIO CHARACTERS Sugar&Spice」(全4種)も発売予定だ。バンダイでは、これまでガシャポンを買う機会が少なかったアートトイ好きや、ファッション、カルチャーに関心を持つ人にもシリーズを届けたいとしている。また、ガシャポンを通じて参加クリエイターやその作品を知ってもらうことも目指している。
好きなクリエイターの作品を目当てに回す人もいれば、ガシャポンで手にしたフィギュアから、そのクリエイターを初めて知る人もいる。クリエイターと作品に触れる入口が増えることも、このシリーズの狙いの一つだ。

先行販売に作品展示も! 3日間限定で渋谷に登場

『CAP’in GALLERY』をいち早く楽しめるのが、10月2日(金)から4日(日)まで開催される『CAP’in GALLERY POP-UP STORE』だ。会場となるのは、渋谷・MIYASHITA PARK South 1Fの「Park in Park」。10月発売予定商品の先行販売に加え、商品展示やコラボクリエイターの紹介コーナーなどが用意される。

実物を間近で見られるのも、POP-UPならでは。田中さんが話していた普段のイラストとは異なる等身バランスや、担当者とのやり取りから生まれた素材感など、写真だけでは分かりにくい部分も確認できる。
『CAP’in GALLERY』の商品は、POP-UP初日の10月2日から全国のガシャポンバンダイオフィシャルショップ20店舗でも先行販売され、10月第4週から全国販売を予定。今後はアジア、北米、欧州での展開も予定されている。
田中かえさんの「かえちゃん」を目当てに足を運ぶのもいいし、会場で初めて知ったフィギュアを回してみるのもいい。ガシャポンのハンドルを回した先で、これまで知らなかった作品やクリエイターに出会えるかもしれない。
POP-UP STOREは10月2日(金)から4日(日)までの3日間。入場は無料。渋谷を訪れる予定があるなら、ずらりと並んだ“小さなアート”を実際に見てみてはどうだろうか。
『CAP’in GALLERY POP-UP STORE』開催概要
期間:2026年10月2日(金)~10月4日(日)
営業時間:11:00~19:00
※10月4日は17:00最終入場、17:30終了
会場:MIYASHITA PARK South 1F「Park in Park」
住所:東京都渋谷区神宮前6-20-10
入場料:無料
特設サイト:https://gashapon.jp/news/capingallery-popup/
ガシャポンオフィシャルサイト:https://gashapon.jp/

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