家庭用蓄電池の累積販売台数国内トップのニチコン株式会社(京都市中京区)が、家庭用蓄電システムのフラグシップモデルとなるトライブリッド蓄電システム(R)「ESS-T5/T6 シリーズ」第3世代モデルを2025年秋に発売することを発表しました。

トライブリッド蓄電システム(R)「ESS-T5/T6 シリーズ」。希望小売価格は、トライブリッドパワコン(R)「ES-T5」が150万円、「ES-T6」が180万円、蓄電池ユニット(屋内)「ES-BSM」が190万円、V2Hスタンド&V2Hポッド(R)「ES-PL1」が190万円(いずれも税抜)。初年度の目標販売台数は2万台。
このシステムは「太陽光発電」「蓄電池」「EV(電気自動車)」の3つのエネルギーを賢くコントロールして電気代の最小化を目指せるのが特徴。太陽光発電の余剰電力を蓄電池とEV電池に同時充電し、夜間や天候の悪い日などに使用することで電気代の削減、そしてEVを充電することでガソリン代も削減できます。
さらに、大容量の蓄電池とEV電池により停電時には長期間の電力供給が可能になり、災害時のレジリエンスを高めます。全負荷200V対応のため、エアコンやIH調理器など、家全体の電気をバックアップすることが可能です。
トライブリッド蓄電システム(R)「ESS-T5/T6 シリーズ」の特徴
① ⾃宅の太陽光発電を最⼤活⽤して「電気代を削減」
② 太陽光発電でEV を充電して「ガソリン代を削減」
③ EV も利⽤した圧倒的な「レジリエンス」
④ 家で作った電気を家で使えるので「環境にやさしい」
2月14日(木)に都内某所で行われた発表会には京都から同社首脳陣が駆けつけ、「ESS-T5/T6 シリーズ」の特徴についてアピールしました。

エネルギーソリューション事業の紹介とともに、カーボンニュートラル実現に向けた同社の取り組みを強調するニチコン株式会社 代表取締役社長の森 克彦氏。

トライブリッド蓄電システム(R)について説明する同社のNECST(ネクスト)事業本部 エネルギーソリューショングループ 蓄電システムビジネスユニット長の戸成秀道氏。

トークセッションには、ファイナンシャルプランナーの飯村久美氏(右)も参加。エネルギー価格高騰の現状と、新製品による光熱費削減効果について解説した飯村氏は、ガソリン車からEVへの切り替えと太陽光発電の導入で、年間最大30万円以上のコスト削減が可能になると試算。エネルギー自給自足を実現するZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)と合わせて、今後の重要なキーワードとなると指摘しました。左は同社執行役員 NECST事業本部長の桃井恒浩氏。

今回の発表会の会場で使用された照明やスピーカーなどのすべての電気機器は、トライブリッド蓄電システム(R)「ESS-T5/T6 シリーズ」によって電源を供給。また同時に、写真のEV車の充電も行うというその実力を報道陣に披露しました。
新たなブランドコピー「くらしに、エネパ!」を掲げるニチコンは、このシステム以外にも発展型太陽光パワーコンディショナ「ESS-E1シリーズ」、V2Hシステム「EVパワー・ステーション(R)」など、さまざまな電気活用製品を提供。家で作った電気を家で使う「家産家消」を推進し、明るい未来社会づくりに貢献していくとしています。ある大手ケータイキャリアに電気・テレビ、インターネットをまとめている記者は、それらが上乗せされたケータイ代に毎月アップアップしています。もしトライブリッド蓄電システム(R)を導入すれば、少なくとも電気代が0となり、支払額がだいぶ安くなりそうと感じました。