世界トップクラスのシェアを持つデンマークの補聴器メーカーの日本法人GNヒアリングジャパン株式会社は、6月6日の「補聴器の日」に発表会を行いました。
補聴器はまだ自分には早いと感じている人こそ、この機会に「耳ケア」について考えてみてはいかがでしょうか。
聞こえなくなってからでは遅い
「今やスマホや補聴器など老いをケアする機器は日進月歩。これらを使いこなせるうちに使い始めることが、本人も周りもストレスがないため、きこえケアは60代からスタートすべきだと感じました。きこえを守るためには耳年齢を意識することが重要です。」とお話しするのは、医学博士・管理栄養士本多京子先生。本多先生の母は施設に入った90代に初めて補聴器に触れたのですが、普段からスマホも使えず機械の苦手意識もあり、結局使いこなせず今も爆音でテレビを見ているというご自身の母の介護の経験を通し、補聴器は聞こえなくなってからでは遅いと実感されたそうです。
きこえが落ちるとこんな危険が
聴力が衰えて一番良くないのは話すのが「億劫」になること。この億劫がコミュニケーション不足につながります。きこえは脳のチカラと密接に関係しています。聞こえないとコトバの処理能力が落ち、脳の機能も落ちてしまいます。音やコトバを耳から適度に入れ続けるために、補聴器などの使用は早くから心がけていきたいものです。
味ときこえの密接な関係
味覚ときこえは相互関係にありますが、無音のところで食べたり飲んだりすると味が弱くなることがわかりました。食べる楽しみを持続させるためには音は重要です。きこえを守ることは味と食を守ることでもあり、料理のときのお湯が沸く音、炒める音、食事のときの咀嚼音などが聞こえることがとても大事です。また、目が霞んだら老眼鏡をかけるように、使える道具や技術はなんでも取り入れましょう。特に耳からの情報は家事をやりながらでも入るので、ラジオをつけるなども効果的。目から入る情報だけでは脳でイメージするチカラから衰えてしまうため耳からの情報も大切です。新しい技術を取り入れて仕事寿命を伸ばしましょう。
耳年齢は気づきにくいと自覚すること
また、聴力は長い時間をかけて下がるため、老眼鏡が合わなくなった目や、歯とは異なり自分で気づきにくい特徴があり、後期高齢者になっても1人暮らしをしていると普段の家族の会話、仲間との会話が減り、きこえが低下しているのが自覚できない場合もあります。例えば誕生日には必ずチッェクするなど1年に1回は自覚ではなくヒトからチェックをしてもらうことも大切です。
耳年齢と血流を意識した栄養できこえケアを
「ビタミンB6が不足すると神経系に異常がおこりやすいと言われています。魚にはビタミンB6以外にEPAが含まれ血管の健康維持に効果があります。また、小松菜やブロッコリーなど緑の野菜に多いビタミンBの一種の葉酸は、アミノ酸の合成を助けたり、神経伝達物質のセロトニンやドーパミンを作ったりするのに欠かせないビタミンです。きこえケアには日々の食事で血管と神経の若さを保つ栄養を意識することが重要です。魚のビタミンB6 と青菜の葉酸でケアをしましょう。」と本多先生はアドバイスします。
耳年齢を守るライフスタイルを
普段から健康的な暮らし方を心がけることで、耳年齢を守ることを意識づけましょう。
<耳年齢を守るライフスタイル>
① 食事の時間を決めて血流を意識した献立を
② スマホや補聴器などを普段から使い慣れる
③ 耳からの情報を大切にする。ラジオの活用も◎
補聴器の不満として最も多いのが「周りがうるさい環境下での会話」
一般社団法人 日本補聴器工業会が調査した、現在所有している補聴器の聞き取り状況の不満として最も多かったのが「周りがうるさい環境下で会話する時」(46%)で、次いで「多人数での会話」(37%)、「騒音下でのきこえ具合」(36%)という結果が出ており、補聴器ユーザーの多くは騒がしい環境や大勢のグループの中での聞き取りに苦労していることがわかりました。
GNヒアリングが雑音下での会話の聞き取り効果を可視化
世界トップクラスのシェアをもつデンマークの補聴器メーカーの日本法人GNヒアリングジャパン株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:マーティン・アームストロング)は、騒がしいところでの会話が聞き取りやすい『両耳ビームフォーミング』の、会話の聞き取り効果について実証実験を行いました。
近年の補聴器の技術には、補聴器に搭載されているワイヤレス技術を利用し、左右の補聴器のマイク信号全てを利用し、1つの非常に鋭い指向性を形成する両耳ビームフォーミング技術があります。両耳ビームフォーミングにより、4つのマイクロホンが超指向性信号となり、周りが騒々しい場所においても「聞きたい会話音」をより明瞭に聴取することが可能になります。ショッピングモールや交差点などの雑踏や、地下鉄のホームでの会話など、特に騒がしい場所でも周囲の状況を把握できるよう、自然なきこえを保ちながら正面の会話にフォーカスします。騒々しい環境では騒音に邪魔され会話が不鮮明ですが、このたびの実証実験では、聞き取り解像度が向上し、騒がしい場所でも聞き取りができることを証明しました。
【実験結果】「ショッピングモール」の騒音下によるきこえの違い
【実験結果】「交差点」の騒音下によるきこえの違い
【実験結果】「地下鉄のホーム」の騒音下によるきこえの違い
リサウンド・オムニア 製品概要
装用者の86%が苦労している「騒音下での会話の聞き取り」を大幅に改善
2023 年5月16日発売
・耳かけ型3種[ミニRIE、BTE77/88]
耳あな型2種[CIC、充電式オーダーメイド]
・対応聴力:
リサウンド・オムニア マリー 9/7/5/4 軽度~中等度
リサウンド・オムニア 9/7/5/4 軽度~重度
・カラーバリエーション:ミニRIE/BTE 全9色
耳あな型 フェイスプレート2色/シェル4色
・メーカー希望小売価格(補聴器本体は非課税・充電器価格を含む)
耳かけ型3種[ミニRIE、BTE77/88] 両耳 377,600円~1,133,000円
耳あな型2種[CIC、充電式オーダーメイド] 両耳 360,000円~1,193,000円