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脱マスクで気になる身体のニオイ ケア方法を皮膚科医が解説

マスクの着用は屋内・屋外問わず個人の判断にゆだねられるようになりました。マスクを外して人に会う機会が増え、食事や会話をする場面が多くみられるようになってきました。人々の“密”に対する意識も変わり、人との距離も近づくことが考えられます。その中気になるのが「ニオイ」です。2020年のコロナ禍よりマスクで隠されていた鼻が出ることで、これまで感じなかった他人のニオイ、そして自分のニオイに気づくようになったという“脱マスクびんかん鼻”の人も増えてきています。
また、ビジネスシーンにおいても対面での商談や打ち合わせが復活する企業も増えていることで、より相手のニオイを感じ、自分のニオイも気になる人も増えていきます。

自分のニオイよりも他人のニオイが気になるように

制汗剤ブランド「デオナチュレ」を発売している株式会社シービックは、20代から50代の男女287人を対象に「脱マスクによるニオイ意識」についてアンケートを実施。
その結果、コロナ禍に比べて「自分のニオイが気になるようになった」と回答した人は約2人に1人と、コロナ禍よりも約15%増加。さらに「他人のニオイが気になるようになった人」も約2人に1人、コロナ禍よりも25%増加しています。自分より他人のニオイの方が気づきやすいことが明らかになりました。また、アンケートではコロナ禍に入り制汗剤の使用が約3割減少していることも判明。外出頻度が増え世の中が脱マスクに向かうことで、ケアできていないニオイが同僚や友人に気づかれてしまうかもしれません。

脱マスクによるニオイ意識の変化(23年3月20日以降 n=287)

ニオイは根源から

コロナ禍が落ち着きはじめた「アフターコロナ」の時代。打ち合わせや接待など、ビジネスシーンにおいても直接顔を合わせ、さらにマスクを外すという場面も増えるでしょう。今まで以上に気を付けたい「汗」ケアについて、渋谷スクランブル皮膚科の皮膚科医・下方征先生に解説してもらいました。
「コロナ禍で運動不足や汗をかかない状態が続くと、汗腺の機能は鈍くなります。機能が衰えた汗腺は、ミネラルやアンモニアなど『ニオイ成分』が多い汗を出します。さらに身体から出る皮脂や垢がニオイ成分の強い汗と混じり合い、皮膚の常在菌が分解、もしくはそれらが酸化することでニオイが発生します。また、皮膚の表面がアルカリ性に変わることで常在菌が繁殖しやすくなり、ニオイの発生原因となります」と下方先生(以下同)は話します。
根本の原因である汗に対処せず、香料のついたスプレーやシートで対処するだけでは、ニオイを抑えることはできません。汗自体を抑え、雑菌の繁殖を予防することが必要です。

ミョウバンの制汗実験

ミョウバンを使った直ヌリタイプの制汗剤 デオナチュレを塗布し、汗のかき方や量の変化を観察する試験をおこないました。試験内容は高温多湿の環境のもと、左ワキにミョウバン使用の制汗剤を塗布し、右ワキには何も塗布しない状態で40分間運動するというもの。結果、制汗剤を塗布した左ワキの方が汗じみの面積が狭く、汗の量を抑えられることが明らかとなりました。人によっては塗布したワキと塗布していないワキ、約4倍もの汗じみ面積の差がありました。

2つのミョウバンでニオイにアプローチ

■微細化した焼ミョウバンが汗のニオイを防ぐ
デオナチュレシリーズに含まれる「焼ミョウバン」には、抗菌効果と汗を抑える効果があります。さらに独自技術により「微細化」に成功し、防臭効果が従来の2倍に。有効成分が均一に肌に塗布され、密着することでニオイの主要原因であるアンモニアを防臭してくれます。

■ニオイを根本から抑えるアルム石
アルム石は火山地帯の地中にある天然鉱物塩の一種で、ミョウバンが結晶になったものです。さかのぼるとローマ時代から世界で使用されていた記録が残っており「世界最古の制汗デオドラント」とも呼ばれています。肌に塗布することで、ニオイの原因となる雑菌をよせつけない膜を作ります。さらに、アルム石には血管を収縮させ毛穴を引き締める「収れん効果」もあるため、ニオイ成分を含んだ汗を抑えます。

シーンにあった制汗剤で安心の汗・ニオイケア

直ヌリタイプの『ソフトストーンW』は、忙しい朝でも手を汚さずにササっとぬれ、一日中効果が続きます。アルコールフリーなので、お肌が敏感な人も安心して使えます。同じく夜まで効果が続く『足指さらさらクリーム』は、特に気になる足の汗・ニオイに効きます 。ニオイを元から防ぐ「焼ミョウバン」が肌にぴったり密着するので、夏場や靴を脱ぐシーンにも活躍。