花粉症の症状といえば、目のかゆみや鼻水、くしゃみを思い浮かべる人が多いですが、実は「耳のかゆみ」も見逃せない症状のひとつです。今回は花粉による耳のかゆみを“花粉耳”と表現。株式会社池田模範堂が花粉症の自覚症状を持つ全国20歳~69歳の男女1000名を対象に実施した調査結果を元に、“花粉耳”の実態と、ついやりがちな間違った対処法、そして正しいケア方法を紹介していきます。
日頃から「耳のかゆみ」を抱える人は6割。理由は「耳がかゆいから」が半数以上

日頃から耳の中がかゆくなる症状の有無について、「よくある」9.4%、「時々ある」51.1%と、6割が日常で耳のかゆみを抱えていることが明らかになりました。また耳そうじをする理由は、複数回答で「耳を清潔にしたいから」56.1%に続き、「耳がかゆいから」が51.3%となり、半数以上がかゆみをきっかけに耳そうじを行っている実態が明らかになっています。
耳そうじは「週1回以上」が6割

耳そうじの頻度については、62.5%が週1回以上実施。耳そうじの方法は「綿棒」52.1%、「耳かき」40.6%。タイミングは複数回答で「お風呂から上がった後」56.5%、「家でゆっくりしている時」53.1%と、多くの人が日常的に耳そうじを行っており、綿棒や耳かきを使用していることが分かります。
かゆいときの対処、6割以上が「直接かく」

耳のかゆみへの対処法として最も多かったのは、「耳かき・綿棒・指などで直接かく」63.5%、次いで、「何もせず我慢する」23.1%。一方で、「耳のかゆみ治療薬を使用」は約5%と、治療薬を活用している人はごく少数にとどまりました。
約4人に1人が経験している“花粉耳”

花粉症の症状として耳の中がかゆくなることは、「よくある」5.8%、「時々ある」19.9%と、約4人に1人が“花粉耳”を抱えている結果に。また、そのうち4割以上が「花粉の飛散量が多い日に耳のかゆみを感じる」と回答しており、花粉量と症状の関連も示唆されます。
“花粉耳”の対処法「直接かく」が約半数…かきすぎは悪化の恐れも

花粉症の症状として耳の中がかゆい時の対処法では、「耳かきや綿棒、自分の指などで直接かゆいところをかく」が 46.9%と最多。一方、治療薬を使用する人は少なく、「花粉症の症状に効く薬の服用」9.0%、「耳のかゆみ治療薬を塗布」4.2%、「耳のかゆみ治療薬を服薬」1.0%と、症状に合った対処を行う人は少数となりました。
花粉症の症状として、耳の中のかゆみにより耳かきをしすぎることは、「よくある」9.2%、「時々ある」35.0%と、4割以上が耳をかきすぎている結果に。間違った対処法によって、耳の中の炎症をより悪化させている可能性も考えられます。
■調査概要
調査期間:2026年2月3日(火)~2月5日(木)
調査対象:花粉症の自覚症状を持つ全国20歳~69歳の男女1000名
調査会社:楽天インサイト株式会社
医師が解説!花粉症で耳がかゆくなる理由

川崎医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科学 主任教授 原 浩貴先生
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医・指導医、日本睡眠学会総合専門医・指導医
1989年山口大学医学部医学科卒業。1996年米国チュレーン大学病理学研究室(内耳基礎研究)に、2003年より山口大学医学部附属病院耳鼻咽喉科講師、准教授を経て2017年より現職。専門領域は睡眠時無呼吸・睡眠障害、音声障害・音声外科、嚥下障害。
「花粉症で耳がかゆくなる主な原因は「関連痒覚(かんれんようかく)」という神経の仕組みにあります。鼻・のど・耳の感覚神経は、脳幹にある中継点で合流しています。そのため、花粉症で鼻の粘膜にアレルギー性の炎症が起こると、その刺激信号が神経を伝わる過程で「耳のかゆみ」として感じられることがあるのです。つまり、耳の奥がムズムズすると感じていても、実際には鼻のアレルギー反応が引き金になっていることが多いのです。花粉症の症状が重い年ほど、耳のかゆみも強く出やすい傾向があります。
かゆいからと耳かきや綿棒で強く掻くのは禁物です。外耳道の皮膚は非常に薄くデリケートなため、掻きすぎると皮膚を傷つけ、外耳炎や細菌感染を引き起こすおそれがあります。花粉症による耳のかゆみには、まず抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬などで鼻のアレルギーをしっかり治療することが重要です。それでも耳のかゆみが気になる場合は、耳専用の塗布薬などで症状を和らげることも有効です。つらい症状が続くときは、耳鼻咽喉科にご相談ください」
治療薬の活用も有効な選択肢

耳のかゆみが気になる場合には、耳専用の治療薬を使用することで、炎症を抑え、かゆみを和らげるといった効果が期待できます。池田模範堂では、耳のかゆみをかいて紛らわせるのではなく、「医薬品で治療する」という新習慣を提案しています。耳などのかゆみ・皮膚炎治療薬「ムヒER」は、抗炎症成分PVA(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)が炎症をしっかり抑え、ℓ-メントールの清涼感がかゆみをすばやく和らげます。使用する際は、清潔な綿棒に薬液を含ませて、耳の入り口付近にやさしく塗布します。耳の奥まで綿棒を入れないことが大切です。
■「ムヒER」ブランドサイト: https://www.ikedamohando.co.jp/muhi-er/
今回の調査結果では、日常的に耳のかゆみを感じる人や“花粉耳”を経験している人は多く、その対処法として約半数の人が「直接かく」という間違った対処をしている実態がわかりました。春の花粉シーズン、かゆみを我慢したりかいたりせずに、耳のかゆみも花粉症のひとつの症状と捉え、医療機関や治療薬を活用して“花粉耳”を適切にケアしましょう。